[いわきのぶどう畑から]剪定始まりました

「いわきのぶどう畑から」

こんにちは。

12月に入りぐっと気温が下がりました。

ようやく冬のコーディネートに革の手袋の出番がきて、毎朝運転しながら少し心躍る季節に入りました。

私たちのワイナリーが所在する、福島県いわき市は、東北地方の太平洋側の最南端に位置し、積雪が少なく温暖で恵まれた都市です。

『鳴き砂』という踏むとキュッキュッと鳴く、珍しい砂浜があります。

日照時間は年間2,000時間を超え、全国でもトップクラスとなっています。

雪がほとんど積もることはないため、例年この時期から剪定を開始します。

圃場は好間田代ヴィンヤード、好間半貫沢ヴィンヤード、大久ヴィンヤードと3つあります。

ピノ・ノワール、シャルドネ、メルロー、ヤマ・ソービニオン、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベーリーA、甲州、デラウェア、フジノユメの10品種を栽培しています。

10品種それぞれが樹勢も違えば、枝の色、太さ、しなり方も違い、ワインの味と樹の個性を比較すると似通っていたりするところが面白いと感じます。

ぶどうの栽培方法は、垣根仕立ての長梢剪定を採用しています。ギュイヨ・ドューブルですね。

半貫沢ヴィンヤードは、試験栽培&見学用の全品種がある段が1面あり、ヤマ・ソービニオンとフジノユメのヤマブドウ系品種を2020年より棚仕立てでテスト中の段が一面あり、それ以外は垣根仕立てのメルローで全体で約0.6haの面積があります。

今年はメルロー系の品種は天候により不作でしたので、ほとんどがメルローの半貫沢ヴィンヤード担当の私はとても気落ちしていましたが、コロナに負けず畑で頑張っていた甲斐があっていい結果母枝は残せているのではないでしょうか。

冬季期間中、来年への想い愛情をたくさんぶどうたちに注ぎながら、剪定をしていきたいと思います☃

 

半貫沢ヴィンヤード栽培担当:S.A